シェイクスピアの名台詞〜Memorable Speeches from Shakespeare〜

我々の人生の織物は、良いも、悪いもいっしょくたの糸で編み込まれている。
The web of our life is of a mingled yarn, good and ill together.
作品解説
『終りよければすべてよし』4幕2場


ヘレナは、フランス王の病気を治した報償として、以前から恋い慕っていたバートラムとの結婚を果たす。けれどもバートラムは身分の低いヘレナとの結婚を快く思わず、家を出て行ってしう。書き置きには結婚生活をつづけるための残酷な条件が記されてた:1)バートラムの指にはまっている指輪を手に入れること。2)バートラムの子供を産むこと。

ヘレナはめげずにバートラムの要求に応えようとする。一方ではそんなヘレナをうっちゃって、バートラムはフローレンスの宿屋の娘ダイアナを口説こうとしている。

同じバートラムが今回の戦役では大きな手柄を立てている。

この台詞は、フローレンスの兵営でフランス紳士たちが、せっかく勇気によって手に入れた名誉も、不行跡で台無しになってしまうことだろうと、毀誉褒貶相半ばするバートラムの噂をしている最中にふともらされる言葉だ。


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