刺客に殺された末娘コーディリアを嘆くリア王の血を吐くようなことばは何度読んでも胸を打つ。ここには古今東西変ることのない子を失った親の心情が痛いほど的確に表現されている。この嘆きは弱強のリズムに乗って挽歌として響く。こうした簡潔にシェイクスピアの天才を感じざるを得ない。
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