シェイクスピアの名台詞〜Memorable Speeches from Shakespeare〜

ダイアナの唇もおまえのほどにはすべらかで、赤みがかってはいない。
       Diana's lip
Is not more smooth and rubious.
作品解説
『十二夜』1幕4場


公爵はオリヴィア姫に片思いしています。何度口説いてもいい返事がもらえません。そこで、恋の飛脚として最近小姓として雇ったセザーリオ(実は男装したヴァイオラ)を送り込むことにします。躊躇するセザーリオに向って上のように言います。

ダイアナは純潔の女神であり、同時に冷たい恋の女神でもありました。オリビア姫に片思いのオーシーノオにしてみれば、オリヴィアこそダイアナです。そのダイアナよりセザーリオの唇の方が魅力的ということはどういうことでしょう?どきっとさせられる台詞です。

セザーリオの魅力的な唇がその魔力を発揮したせいかどうかは分りませんが、恋の飛脚はとんでもないおつりをもって引き返すことになります。詳しくは作品解説をどうぞ。


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